― 募集した質問にお答えいただく前に、まず“海外活動”について、率直に感じていることを教えてください。例えば楽しいとか面白いとか……。HYDE:楽しいと言うよりは戦いに行っている気持ちの方が大きいんですけど、やっぱり活動していると達成感があるんですよね。もちろん、ライヴをやっている最中は楽しいですけど、終わってから手応えがあると達成感を感じます。そういう意味では楽しいかな。
K.A.Z:海外活動はずっとやりたかったことだし、当然、自分達の作った音楽は広めたいし、聴いてもらいたい。すごく単純なことなんですよね。日本が島国じゃなかったら、もっと早くいろんなところに行けていたと思いますけど、今は自然にやりたかったことにようやく近づいてきたんだなって感じてます。
― では、その海外活動を通して学んだことはどんなことですか?HYDE:基本的にはどこでも同じだと思うんですけど、ライヴするにしても、リリースするにしても、ちゃんとプロモーションもセットで考えなきゃなっていうことは学習しましたね。日本だと、ライヴやリリースとプロモーションはセットなんですけど、海外に関してはそこが薄いことがあって。でも、前もって準備しないといきなりプロモーションできるわけではないので、その辺のセッティングが、まだまだかなって気がします。“あ、プロモーションが足りなかったな”って。ただライヴやって帰るだけだったら、お客さんにも伝わらないと思うので、プロモーションに関しても最大限の努力はしないといけないなって思います。
K.A.Z:あと、日本と海外って時間のペース感が違いますよね。難しいんだけど、合わせる部分も必要だなって実感しました。
― では、ここからJROCK.tokyoで募集した質問に答えていただきます!
・最近見た夢を教えて下さい!K.A.Z:全く覚えてないですね(苦笑)
HYDE:毎日見てますけど、僕も覚えてないんですよね(苦笑)。初夢の話でいいですか? 初夢は毎年、ちゃんと覚えておくようにしてるんですよ。今年は、震災のような災害が起こって、僕ら秘密基地みたいなところに隠れるんです。そこから外を見たら『エヴァンゲリオン』に出てくる使徒みたいなのが現れて、そいつらが東京に向かって行くんですよ。“あ、このままだと東京がやられる!”……っていう夢でした。大迫力でしたよ。
・VAMPSとして活動する中で、最も刺激を受ける音楽やアーティストは誰ですか?HYDE:VAMPS自体は、『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』(Interview with the Vampire)のアン・ライスの作品をイメージしてますね。
K.A.Z:昔からKilling Jokeが好きって言っているんですが、彼らの誰もマネしそうもない曲調や、政治的な歌詞とか、独自の世界は面白いと思って聴いてます。
・一緒にツアーを回ったり対バンしたいアーティストはいますか?HYDE:モトリー・クルーとまわりたかったな〜(注:モトリー・クルーは今年の大晦日で活動を終えるとオフィシャルにアナウンスしている)。
K.A.Z:モトリーと同時代に活躍していたロックバンドと一緒にやってみたい。80年代とか90年代に活躍したバンドと一緒にフェスに出てみたい。
・SIXX:A.M.と競演されますが、彼らに一番期待している事は何ですか?HYDE:楽しみなのはオーディエンスの反応ですね。すごいチャンスだと思うんで、いいライヴを展開したいなと思ってます。まぁ、自分の音楽を信じているから、いいリアクションが返ってくるんじゃないかなって期待してますけど(笑)。
K.A.Z:移動も西から東までバスで大陸を横断するわけだから、一緒にご飯を食べたりすることもあるだろうし、ツアーを通していろんな経験をしてみたいですね。
・お二人の将来の楽しみは何ですか?
HYDE:将来は僕、民芸品を作ろうかと思ってるんですよ。木彫りの熊とか作って。山奥でお土産やさんとかやりたいですね。
K.A.Z:山奥っていうのは同じです(笑)。そういうところで暮らしてみたいかな。
・海外に行った時、一番カルチャーショックだった事はなんですか?HYDE:カルチャーショックではないかもしれないけど、向こうにウォシュレットがないのは不便ですね(苦笑)。日本にいるとあれに慣れちゃってるんで。
K.A.Z:あまりカルチャーショックは感じないけど、スペインにスリが多くてビックリした! 僕らは大丈夫だったんだけど、スタッフ5人くらいやられてました。
・VAMPSは常に新しいことにチャレンジしていてカッコイイです!そんなお二人が挑戦し続けている中で怖い事ってありますか?K.A.Z:やっぱり挑戦自体が怖いことだと思いますよ。もちろん期待もあるけど、怖さもないと挑戦にならないですからね。
HYDE:僕も同じです。
・人生の中で最も後悔している事って何ですか?HYDE:中学生の時に大けがをして、まだ傷が残ってるんですけど――その時に複雑骨折して、左手にあまり力が入らないんですよ。自転車に乗ってたんですけど、坂道を登り切ってから下る時、どこかでブレーキがもったいないと思ってしまって(苦笑)。そう思わずに、ちゃんとブレーキかければよかったかなぁ。
K.A.Z:踵の骨折ですね。味の素スタジアムでライヴしていた時に、下に飛び降りたんですけど、芝生だと思っていたらコンクリートだったという……。痛すぎてビックリしました。そのあと、よくなるまでに時間がかかったんで、ムリしなければよかったかなって。
・海外公演で海外のVAMPSファンに初めて出会った時の印象はどうでしたか?HYDE:嬉しかったですよ。海をわたって行った国で、人種も違う人たちがファンでいてくれるっていうのは、嬉しいです。それだけでも、行った価値があったと思います。
K.A.Z:しかも、すごく歓迎してくれたりしたので安心しました。
・夢が叶う方法を教えてください!HYDE:夢に向かって努力することじゃないですか? 何に対しても努力するのは大事だと思います。
K.A.Z:あとは、あきらめないことかな。あきらめたら、そこで終わってしまうから。
・BLOODSUCKERSの作曲中に影響を受けたものは何ですか?HYDE:エクストレイルのタイアップのお話をいただいたんですけど、タイアップのお話をいただいてから曲を作るのって僕は嫌いじゃないんですよね。そういう時って、映像を見ながらイメージをふくらませていくんですけど、そういう意味でエクストレイルのお話は自分の参考になったかな。どんな曲が流れたらカッコいいんだろうとか、いろいろ考えました。
K.A.Z:その曲を作っているHYDEに影響を受けました(笑)。
・ニッキ―シックスさんからベースをもらったとき、どんな気持ちでしたか?HYDE:なんか目の前で起こっているけど、信じられない感じでした。なんでニッキーがニコニコしながらベースを持ってこっちに差し出しているんだろうって。普通に考えたら、これをくれるってことなんだろうなって(苦笑)。不思議な感じでした。
K.A.Z:微笑ましい感じでしたね(笑)。
―― ありがとうございました!日本語版と英語版と
両方あって親切ですね( *´艸`)
わざわざ、書き出してみました(^^ゞ笑