■映像化されたライヴはあの時点での最高だった
■でも、今のVAMPSはさらに進化している──2015年ほど国内外でVAMPSでライヴを行った1年もなかったのではないですか?HYDE:僕としては、そういう印象はないんですけどね。
──そうですか。アクセル踏みっぱなしの1年だったのかなと。HYDE:自分ではぼちぼちかなぁと(笑)。
──もっとやれたということですか?HYDE:できなくはないんですが、
今の僕が一番やりたいことはライヴというよりも制作だったり、
曲作りだったりするんですよね。今年は自分を磨く期間もあったので
「言われてみたら、そんなにライヴやってるかな」っていう感じですね。
とにかく、自分を磨く作業に時間を使いたいって思っていた1年でしたね。
そればかりに費やしているわけにはいかないですけど。
──なるほど。個人的には2014年にリリースした4年ぶりのアルバム『BLOODSUCKERS』の完成はVAMPSにとって非常に大きな出来事だったのかなと感じていたんですね。あのアルバムがその後のVAMPSのライヴをよりドラマティックにダイナミックにした印象があるんです。
HYDE:そうですね。ライヴでクレイジーに盛り上がるというか、
即戦力のある曲が多いですね。例えばフェスでいえば、
僕らが出演したのはメタル系が多かったんですけど、
そういうところでもちゃんと演奏できるし、
VAMPSのちょっとユニークな部分……
いまどきのバンドじゃないんだけど、
古くもないっていうスタイルが見せられたし、
現在のVAMPSの招待状的なアルバムになっていますね。
──12月9日には最新アルバム『BLOODSUCKERS』の集大成となるLIVE映像作品『VAMPS LIVE 2015 BLOODSUCKERS』がリリースされます。5月31日にさいたまスーパーアリーナで開催されたライヴの模様をパッケージした内容ですが、あのアリーナツアーでHYDEさんが実現させたかったことは?HYDE:あのツアーはアリーナ席で見るのとスタンド席で見るのとは
景色が違う見せ方だったと思うんですね。
アリーナ席はZEPPとほぼ変わらない距離感に感じられるセットの組み方だったし、
実際、お客さんが最後列でもかなり近い状態でしたから。
スタンド席の場合は距離的には離れているんだけど、
だからこそステージの独特の演出を見ることができる。
そういうことを試したかったのがアリーナツアーです。
映像ではどういうライヴだったのか、さらにわかりやすく伝わると思います。
──確かにいろいろな発見がありました。床まで伸びたスロープ状の巨大スクリーンに映し出される映像はアートだし、そのマジックとVAMPSの刺激的で迫力のカタマリのようなライヴが融合する様を会場にいるのとはまた別の視点で楽しめるんですよね。HYDE:このライヴの全体像はたぶん1回見に来ただけではわからないと思うんですね。
もちろん、わからなくても100%楽しめるライヴなんですが、
演出を全て見られたわけではないというか。自分たちは
ライヴハウス感覚で来ても完全燃焼してもらえる場所を作ったつもりだし、
スタンド席と両方の視点で感じるのは難しいけれど、
それがわかるのが今回のDVD/Blu-rayなんじゃないかと思います。
天井からの角度でも見られたりするので
“あ、こういうことなんだ”っていうのがわかるという。
──大きなハコを使ってどう楽しませて見せるかという点においてイメージしていた演出が実現できたライヴなんですね。HYDE:そうですね。VAMPSなりのエンターテインメントというか、
いわゆるドッカンドッカンの特攻やカラフルな演出はなく、
シンプルなんだけど、映像とバンドが表現したいことがリンクしている。
かと言って演劇でもなく、あくまでライヴであるという。
VAMPSが表現したかったことが映像作品では明確に伝わると思います。
──照明のひとつひとつ、ステンドグラスの演出など、VAMPSならではの世界に貫かれたライヴで、美しくも獰猛なライヴが堪能できます。HYDE:ありがとうございます。
──HYDEさん自身は映像をあらためて見て、どういうふうに感じました?HYDE:正直言うと、やり直したいぐらいですね。
今のVAMPSはさらに進化しているので、同じ演出でもう1回、やりたいです。
もちろん、映像化されたライヴはあの時点での最高だったと思っているんですが、
常に更新しているつもりなので。だから、VAMPSってライヴDVDを
いっぱい出しているんですよ。“あのときより、今のほうがいいのにな”
と思ってしまうんですが、その時点での
最高のライヴ、パフォーマンスができたとは思っています。
■L’Arc〜en〜Cielのライヴだったり、VAMPSの中南米ツアーだったり
■いろんなことが重なって、今年もホントに大変でしたね──では、このへんでVAMPSの2015年後半のライヴを振り返っていただきたいなと。以前のインタビューでは春に開催された全米ツアー<SIXX:A.M. The Modern Vintage Tour>まで語っていただいてますので、それ以降を。まず、海浜幕張公園という海をのぞむシチュエーションで開催した<VAMPS LIVE 2015 BEAST PARTY>は、もはや夏の恒例行事であり、ホスピタリティも含めて、規模が大きくなりましたが?HYDE:まず、初めて天候を気にしなかったですね。
今までは「頼むから、頼むから晴れてくれ〜」
っていう気持ちでしたけど(笑)。
──ははは。去年の新潟も、一昨年の山中湖も奇跡的にライヴ中の降雨はなかったですけど、ライヴ前後は雨(笑)。しかし今年は空も海も真っ青でした。HYDE:“今年は完璧だ!”と思って、何の心配もなかったです。
難があったとしたら、ライヴ終わって打ち上げするんですけど、
会場から東京が近いじゃないですか。今までは地方開催だったから、
みんな家に帰れないことを覚悟して打ち上げに臨んでくれたけど、
今年は終電を気にする人が多かったんですよね(笑)。
いっぱい友達が来てくれたんですけど、
24時まわると誰もいなくなって、
「あ、これ、そういうことか」と(笑)。
それはかなり残念でした(笑)。
──交通の便がいいところで開催できたはいいけれど?HYDE:そうそう。良すぎましたね。結果、寂しかったです(笑)。
──ははは。そして、これもVAMPS恒例の<HALLOWEEN PARTY 2015>はプロデューサー的役割もあり、毎年大変だとは思うんですが。HYDE:今年もホントに大変でしたね。
L’Arc〜en〜Cielのライヴだったり、
VAMPSの中南米ツアーだったりと、
いろんなことが重なってなかなか準備期間が取れなかったので、
夏の時点で<HALLOWEEN PARTY>でやることを決めないと、
とてもじゃないけど間に合わないって。
──最終日のHYDEさんの仮装、映画『マッドマックス』のティナ・ターナーは、唯一の女装であり、隠し玉だったんですか?HYDE:いや。段取り的にあの日しかなかったんです。
舞台装置が大掛かりだったので、完成もギリギリだったんです。
──ド迫力でした。『マッドマックス』の構想はいつから?HYDE:今年一番最初に思いつきました。
まず、K.A.Zくんにあの火炎放射器付きのギターを弾く人
(ドーフ・ウォーリアー役)をやってほしいなというところから始まって、
最終的に「じゃあ、俺、何やるんやろう。ティナ・ターナーかなぁ」って(笑)。
普通、誰もやりたがらないと思うんですけど(笑)。
──セットも含めて濃かったですね。一日一日の構成を考えて仮装も変えていくし、大変ですよね。HYDE:仮装もそうなんですが、それに伴う演出ですよね。
どうやってみんなを驚かせようか考えるんですけど、
“そんなに毎年、思いつかないよ〜”って。
──今年も見事に驚かせたじゃないですか。天井から首を吊った状態で登場とか、アニメ『黒執事』の主人公シエル・ファントムハイヴの仮装とか、もう客席はパニックに近い驚きでしたよ。
HYDE:今年も何とか乗り越えましたね。
──VAMPSだけではなく、HALLOWEEN JUNKEY ORCHESTRAだったり、みんなをまとめる役割もあると思いますし。
HYDE:いや、僕、まとめてはないんです。
──いやいや、いかに出演ミュージシャンにリスペクトされているか伝わってきましたよ。なんといっても“神”ですから。HYDE:ははは。ありがたいですね。
<HALLOWEEN PARTY>は始まってしまえば楽しいんですが、
段取りがけっこう複雑なので、1度本番をやってみないと
見えてこない部分もあるんですよ。
「ここでなんで、そんなに時間がかかるの?」
っていう課題も山のように出てくるので、
やりながら修正していくんです。いつも、自分のメイクは
とっとと終わらせてオープニングから自分たちの出番まで楽しんでいますけどね。
──それと2015年も海外公演が充実していました。海外ではいろいろな刺激があったと思います。国によってVAMPSの受け止められ方も違ったかもしれないし。HYDE:そうですね。ラテンアメリカは
頻繁に行かないほうがいいですね(笑)。
──なぜですか?HYDE:ものすごいキャーキャー言ってくれるんですよ。
The Beatlesになった気分になるんですね。
──そんなに熱狂的に迎えられるんですか?HYDE:そうですね。
「あれ? 俺たち、こんなに人気あったっけな?」みたいな(笑)。
──日本以上の盛り上がり?HYDE:表現がダイレクトなんですよね、中南米の人は。
初めて車の窓ガラスにキスされましたからね。
──それは熱狂的ですね。HYDE:何百メートルも走って追いかけてくる人がいたりとか(笑)。
感情をストレートに出すのが上手なんでしょうね。
例えると10人いても100人に感じるぐらい。
歓声とか表現の仕方が違うというか。
──日本のBLOODSUKERSも相当ストレートに、セクシーに感情を表現していると思いましたが、それを上回る熱狂的なものがあるんですね。HYDE:そうですね。
──なのに、行かないほうがいいっていうのは?
HYDE:そうなると自分を向上させる必要がなくなるじゃないですか。
のぼせ上がったら、どんどん自分がダメになるから。
だらけた状態でほかの国に行ったら負けちゃう気がしますね。
■ツアーで毎日顔を合わせている中で
■芽生えた友情というか──なるほど。では、2016年1月31日まで続く<VAMPS LIVE 2015-2016 JOINT 666>ですが。HYDE:<JOINT 666>は日本のアーティストも出演しますけど、
特に海外のアーティストとジョイントして、
自分たちの刺激になるライヴをしたいっていう。
彼らを紹介する代わりに向こうでVAMPSを
紹介してもらうという意図もあります。
要は2月に開催した<VAMPARK FEST>の
ライヴハウス・ヴァージョンみたいな感じですね。
──その合間にUKツアー<Apocalyptica Shadowmaker UK Tour 2015>出演を挟むというハードスケジュールにもなっています。HYDE:そうですね。これもAPOCALYPTICAと一緒にSIXX:A.M.の全米ツアー
<SIXX:A.M. The Modern Vintage Tour>を廻ったときに「やろうよ」
って言っていたのが実現した感じですね。
ツアーで毎日顔を合わせている中で芽生えた友情というか。
──UK中を移動しての6日連続公演って、かなりタイトなスケジュールですね。HYDE:そうですね。ゲストだから行けますけど、
メインだったらかなり大変だと思います。
SIXX:A.M.もそうだったけど、メインを張って
これだけやるっていうのはすごいですよね。
そういう面でもワールドワイドなロックバンドの
背中を見せてもらっているというか、
自分たちもツアーはやってますけど、
「もっとすげえな、コイツら」って思いますね。
──最後に、現在は制作も進行中だとか。
HYDE:いろいろやってますよ。
──予告できることは?HYDE:まぁ、ちょこちょこ出てくると思いますよ(笑)。
APOCALYPTICAとVAMPSのコラボシングル
「SIN IN JUSTICE」もそうですけど、みんなが知らない間に
何曲か歌入れしているので。
そういう曲が少しずつ出ていくんじゃないかと思いますので、
楽しみにしていただければ。
以前のインタビューで、APOCALYPTICAさんと
もう1曲ある……ようなことが書いてありましたよね??^^
それ以外にも、曲達があるってことなのかなん??
HYDEさん、ハードスケジュールの中、色んな事を
こなしていけるところが、やっぱり凄いパワーですよね☆
凡人とは違いますねぇ( *´艸`)
凄いパワーの人のところには
同じように凄いパワーの人が
集まってくると思うので、
もの凄い事になっているかもしれませんね☆彡
( *´艸`)
40代の男性って、
脂がのった一番良い時な気もするので
本当、悔いの無いように
体調管理をバッチリ整えてながら
頑張ってくださいね☆((*∂∀6))ノシ
応援してますから♪(人´∀`).☆.。.:*・゚今日も遊びに来て下さって有難うございます☆<(_ _)>
来て良かったと思われましたらお願いします(^^ゞ

