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    2016年09月18日

    【ライヴレポ】VAMPS 世界規模の音が渦巻くZEPP TOKYO公演で「負けてらんねぇな!」


    VAMPSが9月14日、ZEPP TOKYOにて籠城型ツアー<VAMPS LIVE 2016>のZEPP TOKYO公演4日目を開催した。同ステージには海外よりIn This MomentとApocalypticaを招致。3バンドによるサウンドとパフォーマンスが場内をワールドクラスに染め上げた。

    ステージはApocalypticaから幕を開けた。Apocalypticaといえば、SIXX:A.M.の全米ツアーにVAMPSと帯同したことをはじめ、<VAMPS LIVE 2015-2016 JOINT 666>のZEPP NAGOYA公演に参加、2015年11月にApocalypticaのUKツアーにVAMPSが招致されたほか、コラボシングル「SIN IN JUSTICE」を全世界リリースするなど、両者の親交が深いことは周知の事実だろう。それもあってか午後6時30分のスタートと同時に極上の熱気がフロアに渦を巻く。

    3人のチェロ奏者とドラマーによるサウンドはやはり圧巻。最新作から「RIOT LIGHTS」、METALLICAのカヴァー「MASTER OF PUPPETS」という隙のない連打も大胆で緻密だ。たった2曲でオーディエンスのハートをガッチリと掌握するあたりに世界を股に掛ける彼らの実力がうかがい知れるというもの。加えて、<VAMPS LIVE 2015-2016 JOINT 666>では4人での来日だったが、ヴォーカリストを従えて行われた今回は、サウンドの幅もスケールアップしてキャッチーでキレ味が鋭い。

    個々の演奏力の高さはチェリスト全員がシベリウス音楽院を卒業しているという経歴がそれを裏打ちしているが、それにしても、チェロでエレキギターを凌駕するような攻撃的なヘヴィリフが次々と繰り出されるサウンドは凄まじいを通り越して、摩訶不思議だ。とりわけ、「Shadowmaker」のタッピング風レガートやワウサウンド、「PEIKKO」のワーミーを彷彿とさせるスライドはギタープレイヤーも必見の破壊力を伴っていた。

    「最初は座って演奏していたらしいよ、チェロを。でも、気がついたら立ってたんだって(笑)」とはHYDEがVAMPSのMCで語ったこと。長身のチェロ奏者たちが髪の毛を振り乱しながらの演奏もステージの迫力を増幅させ、このバンドならではの前衛的な空気が終始熱いステージを転がり続けた。

    そうした余韻がまだ残る中に、再び場内が暗転した。ステージを覆う幕が開くと霧のようなスモークが舞台中に広がり、青く妖しい光が黒いマント姿の面々を浮かび上げる。このシアトリカルなオープニングが瞬時にして会場をIn This Moment色に一変させてしまった。アメリカ出身のIn This Momentは、ヴォーカルのマリアとギターのクリスを中心に結成された5ピース。ステージでは2人のパフォーマーを加え、楽曲の持つ世界観を文字通り演出する。また、ツインギター、ベース、ドラムは、それぞれが異なるマスクをつけて威圧感と殺気が凄まじい。

    オープニングナンバーは「SICK LIKE ME」だ。7弦ギターによるヘヴィリフは粒立ちが良くアタッキーゆえ、攻撃力が半端ない。メタルコアやインダストリアルメタルを基調としたサウンドが暴れ始め、そのままの勢いを保ちつつ4つ打ちビートから始まった「BLACK WIDOW」では、イエローの煌びやかな照明の下で展開された強力なダンスビートがオーディエンスを揺らさずにはおかない。

    以降も彼らは変化に富んだセットリストで音楽的多様性とIn This Moment流パフォーマンスを印象付けた。1曲1曲の合間に場内が暗転し、マリアとパフォーマーによるステップやコスチュームはその都度まったく異なる世界観を描き出していく。たとえば、松葉杖やナイフや鎖、羽根のように広がる衣装などのアイテムはもとより、ロングドレスやサディスティックなレオタードなどなどコスチュームも楽曲ごとに多種多様だ。

    さらにはウィスパーからデスヴォイスまで、女性ヴォーカリストならではの特性を活かしたマリアのヴォーカルスタイルは特筆もの。HYDEも「マリアの“あ゛ー”っていう声、ヤバいでしょ」とMCで語っていたほどで、変幻自在なヴォーカルが楽曲の持つドラマに拍車を掛けていたようだ。ステージの去り際に「Thank you so very much! We love you. Next, One of the only! VAMPS!!」と告げたマリアのキュートな笑顔とチャーミングな投げKissが、ヘヴィとシリアスさだけがIn This Momentの魅力でないことを物語っていた。

    ApocalypticaとIn This Momentが各々10曲にも満たないセットリストで、その存在感の大きさをBLOODSUCKERSに印象づけてしまった。世界を主戦場にするとはまさにそういうこと。海外公演で重要なことは、そのステージが各国のファンにどれほど深い爪痕を残したかということに他ならない。さらに言えば、そのステージで自身が何を得たかということ。問われるのは演奏力でありパフォーマンス力であり、つまりはアーティスト本人の力量だ。という意味では、ApocalypticaとIn This MomentもZEPP TOKYOに、見事に世界標準を描き切ってくれたと言っていいだろう。

    そしてVAMPSだ。前述した通り、Apocalypticaとはアメリカやヨーロッパでツアーを廻り、In This MomentとはVAMPSの海外でのマネージメント10th Street Entertainmentを通じた強いつながりを持つ。このブッキングは世界に名だたる2バンドをVAMPSが招致したカタチだが、つまりVAMPSはこれら屈強なバンドたちと同じ土俵で海外公演を重ね、今回の公演を実現するに至っていると言い換えることもできる。ツアー<VAMPS LIVE 2016>はあと2公演を残しているがゆえ、セットリストの詳細については明らかにしない。しかし、VAMPSは籠城型ツアーで全く同じ演奏メニューを行うことがないので、ZEPP TOKYOのハイライトシーンをピックアップしてお届けしたい。

    この日の1曲目は「INSIDE OF ME feat. Chris Motionless of Motionless in White」だった。タイトル通り、アメリカのメタルコア・バンド“モーションレス・イン・ホワイト”のクリス・モーションレス(Vo)をフィーチャリングしたナンバーであり、ダークでヘヴィな質感はApocalypticaとIn This Momentの余熱を引き継ぐに絶好。拡声器を手にしたHYDEが不穏なサイレンを鳴らすオープニングもBLOODSUCKERSの盛り上がりを加速させる。K.A.Zのギターが抜群のキレ味をまといつつ毒と華をまき散らし、フードを目深にかぶったHYDEのヴォーカルは旋律の力強さと美しさの双方を昇華させる。そのあまりに鋭利であまりに鮮やかなサウンドが前2バンドの余韻を塗りつぶしていくようだ。

    「首洗ってきたか、BLOODSUCKERS! さらけ出していこうぜ!」──HYDE

    というHYDEの短いMCは会場の温度を急上昇させ、オープニングから中盤まで息つくことなく一気に突っ走った。前半のハイライトは「DEVIL SIDE」。もはやライヴの鉄板ナンバーがさらなる熱気と一体感を生み出し、ステージ前方にまで身を乗り出したHYDEと最前列のBLOODSUCKERSがタッチを交わす。この至近距離のやり取りはZEPPツアーならではのものだが、それに触発されたか、我も我もとクラウドサーフの波が止まらない。

    しかし、もちろんVAMPSの魅力は勢いばかりではない。中盤には序章に据えられたJINのピアノ独奏が美しいミディアムバラードをはじめとする聴かせるナンバーを投下して、クールさと荘厳さが入り交じったVAMPSらしさを持ってオーディエンスを魅了した。

    「得した気分だよ。毎日2バンドを観れて嬉しい。彼らは世界中で闘ってきているから、いろんな意味で凄く上手だと思うんだよ、ノセ方とかね。そういうのを吸収して……負けてらんねぇな!……って思いました(笑)。オレらの凄いところを見せてやろうぜ、BLOODSUCKERS! 次やる曲、覚えてきた!?」──HYDE

    というMCに続けて披露されたハードチューンは「RISE OR DIE feat. Richard Z.Kruspe of Emigrate / Rammstein」。同曲はインダストリアルメタル・バンドRammsteinのリチャード・Z・クラスペ(G)と共作したナンバーで、オーディエンスとのコール&レスポンスがライヴを灼熱にする突破力を持つ。以降、怒濤の後半はライヴで盛り上がらずにはいられないナンバーの揃い踏み。それでも、新鮮さを失うことなく、むしろ公演を重ねるごとに刺激が増してきているのは「RISE OR DIE」などの新曲が大きく作用しているように思えてならない。ライヴのストーリー性が研ぎ澄まされ、楽曲と楽曲が生み出す化学反応が新たな爆発力をステージに生み出しているとでも言おうか。

    それを顕著に実感したのが「SIN IN JUSTICE」だ。同曲はApocalypticaとのコラボナンバーであり、この日もApocalypticaメンバーをステージに招き入れ、総勢8人編成の大所帯でプレイされたわけだが、その神がかったエネルギーが凄まじい。もはやセッションの域を超えて、8人それぞれの演奏が有機的に絡み合ったバンドサウンドを響かせた。これにはBLOODSUCKERSの拍手や歓声が鳴り止まず、「やっぱり、生はいいね」とHYDEが何度も頷いたほど。こういったナンバーが、その前後に続く楽曲の持つテンションをより輝かせていたようだ。

    ハイライトはまだある。長いインターバルを挟んだあとの終盤、K.A.Zがつま弾いたイントロフレーズに悲鳴にも似た歓声がこだました。演奏されたナンバーは1stシングルのカップリングナンバーだ。久しぶりに聴く名曲に、口を覆って涙するBLOODSUKERSも見受けられるフロアが、この夜のドラマをより感動的なものにしていく。そしてラストは暴動必至の「SEX BLOOD ROCK N' ROLL」。レッドとピンクの華やかで妖艶なライトがステージを色鮮やかに照らし出して、ZEPP TOKYO公演の4日目が終了した。

    「Thank you so much! あと2回あるからな。首洗って待ってろよ!」──HYDE

    感謝を込めてHYDEは客席に投げKISSを、K.A.Zはピックを投げ入れてステージを去った。HYDEのMCのとおり、<VAMPS LIVE 2016>のZEPP TOKYO公演はあと2日間、9月16日および17日に行われる。チケットはすでにソールドアウトとなっているが、最終公演となる17日にVAMPS史上最大規模のライブビューイングが実施される予定だ。VAMPSのステージはもちろん、In This MomentとApocalypticaのパフォーマンスも生中継されるとのこと。ぜひワールドスケールのサウンド&パフォーマンスを体感いただきたい。

    なお、VAMPSは同ツアー追加公演となる<VAMPS LIVE 2016 追加公演 -ACOUSTIC DAY->を9月20日に舞浜アンフィシアターで開催する。こちらもライヴビューイングの実施が決定しているとのことだ。秋の夜長にVAMPSのアコースティックサウンドに身を委ねてみてはいかがだろう。

    * * * 

    9/17


    * * *

    Thank you! MARIA

    Hydeさん(@hydeofficial)が投稿した写真 -



    Drummer got together! #inthismoment #apocalyptica#vamps

    ARIMATSUさん(@arimatsu1208)が投稿した写真 -







    タグ:Vamps live
    posted by miumiu☆彡 at 10:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | †VAMPS☆セトリ・LIVE | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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